教授挨拶

私どもの医局のホームページをご高覧いただき有り難うございます。 当科は循環器内科および呼吸器内科を担当分野として学内はもとより山梨県内の内科診療の向上に貢献して参りました。 今後とも第二内科、山梨大学、および山梨県内科診療の発展に微力ながら専心努力するつもりです。 医局運営の基本的方針について説明致します。

  • 診療面 (Clinical service) においては、循環器および呼吸器領域における先進医療の提供に力を入れています。循環器・呼吸器疾患の救命・救急医療体制を敷きプライマリーケアも行うことで地域医療に貢献しています。一般疾患から重症疾患まで広く対応することで豊富な症例を集め卒前・卒後教育の臨床教育を充実させています。さらに豊富な症例を対象にすることで高いレベルの臨床的研究を展開することが可能になっています。
  • 研究面 (Research) においては、先端医療(新しい診断・治療法)の開発がメインテーマです。臨床的研究では臨床をしながら臨床データを解析することで研究を進めますので、臨床能力を高めながら論文も書けるように指導しています。
  • 教育面 (Education) においては、プライマリーケアおよび全人的医療ができる「良医」の育成を目指しています。最先端医療の開発を担う研究者を育成するために海外留学を含めた国際交流を活発にしています。

このように、clinical service、education、researchの3つの柱を互いに密接に関連させながら、それぞれのレベルアップを図りたいと考えております。質の高い教育を行うためには臨床(大学病院における良質の医療サービス)および研究の充実が不可欠であると認識しております。即ち、臨床実習重視の教育といってもこれを可能にするためには豊富でバラエティな症例が必要です。症例を揃えるためには良質な医療の提供を行う必要があります。大学病院が提供する“良質な医療”の特徴は何か?ということですが、地域医療に果たす大学病院の役割を考慮すると、その一つは先進および先端医療の提供であると思われます。先進的な診断・治療法を評価し、有用であれば積極的に取入れ実施すること、さらに新しい診断法・治療法の開発研究を自ら行い臨床応用することであり、このためには、これらの先進・先端医療を担える臨床研究者の育成が必要と考えております。そして、質の高い教育で育成された“良医”が、今度は大学にあってレベルの高い医療を提供し、優れた臨床研究を行うことが期待されます。このように、臨床、教育、研究はお互い密接に関連しており、これらの充実は同時に行う必要があると考える次第です。

第二内科医局人事のコンセプト

新卒後研修システムが平成16年度からスタートし、これまでの大学医局を中心としていた医師の流れに大きな変化がもたらされ、医師の医局離れが加速しています。今までの医局のあり方を改革しなければ医局は生き残れないと認識しています。県内のみならず全国から多くの医師が集りアクティブな医局にするために今後の医局人事のコンセプトを次のように考えています。 (1)人事を医局中心から医局員中心に変え、医局員の希望をできるだけ優先します。例えば、これまで地域医療への貢献の要請を受け、専門研修をやむなく中断させ希望外の地域診療施設に強制的に派遣するようなことは避けたいと考えています。医局からの医師派遣を希望する診療施設は、医師が勤務して満足できる医療環境を整えることが求められ、医師確保を県内大学医学部医局のみに依存する時代は終わったことを理解していただくことを希望します。 (2)現在当医局からの医師が勤務している関連病院の多くは山梨県内、新潟県内、静岡県内にありますが、今後は従来の当科関連病院に限らず、関東地区を含め全国どこの病院でも希望があれば、医局が仲介し教授の推薦のもと勤務できるように致します。 (3)医局が医局員に提供する基本的なことは、充実した一般内科研修・専門研修ができる研修の場所(学内および学外関連病院、全国専門病院)、研修後勤務するための病院への仲介・推薦、そして研究の場所とその指導です。医局が医局員に求めることは次の2つだけです。1つは最低1~2年間は研究活動をすること。これは本人の臨床能力を高めるためにも必要なことです。もう1つは、高度の専門医療技術を習得された先生には大学医局に戻り学内で専門研修されている医局員に指導・伝授していただくことです。

教授略歴

出身:熊本県

昭和56年
熊本大学医学部を卒業後、同大学第一内科に入局。
昭和59年
熊本大学医学部に創設された循環器内科(泰江弘文教授)に入局。
昭和63年
虚血性心疾患の臨床研究で医学博士取得。
昭和63年
米国ベイラー医科大学に約2年間留学し動脈硬化研究を始めた。
平成02年
帰国後、熊本大学循環器内科助手。
平成06年
熊本大学循環器内科講師。
平成13年
山梨医科大学内科学第二教授。
平成15年
山梨大学大学院医学工学総合研究部内科学第二教授。

主な研究領域

虚血性心疾患、動脈硬化性心血管病、心不全の先端医療の開発に関する研